運動習慣のない若年女性に対する運動とココア摂取の効果に関する研究

まとめ
運動習慣のない,偏った食生活傾向にある女子大学生において,微量元素の充足と運動習慣の形成による生活習慣の改善は,身体組成の改善,血液成分の変化,味覚感受性の向上をもたらすと考えられる。特に,味覚感受性の向上は,濃い味嗜好の改善につながり,塩分や糖分の過剰摂取を抑制することが期待される。したがって,健常者であっても,微量元素の充足と運動習慣の形成は,現在の生活習慣改善だけではなく,将来的な生活習慣病予防,健康の維持・増進に有効である可能性が示唆された。