「1日30分」の勉強を続けるだけで、夢の実現や目標の達成はもう目前です。

「1日30分」を続けて半年~1年もすると、知識が増えたことを実感でき、自分に相当自信が持てるようになるでしょう。そうなれば、夢の実現や目標の達成はもう目前です。「1日30分」の勉強を続けるだけで、あなたの夢が現実のものとなるのです︕さあ、できることから毎日少しずつコツコツとやっていきましょう︕

 

あなたが自己投資をし、勉強を続ければ、その時点ですでにトップ20%です。このトップ20%の中でトップ50%に入れば、それは全体のトップ10%以内を意味します。さらに、もう少しがんばってトップ20%に入れば、全体のトップ5%以内です。トップ5%に入るのは、意外と簡単なのです。

 

「勉強したい」と思った時が、勉強意欲が一番高い時。この時期に集中的に勉強すれば、通常の何倍も効率よく知識を吸収できる。1日5時間1週間だけ勉強するよりも、毎日30分の勉強を5年間続けるほうが何十倍も効果的。三日坊主でもいい。三日坊主を年間50回繰り返せば、1年間で150日も勉強することになる。.最初の学習の1週間後に復習を、その2週間後に2回目の復習を、さらにその1ヵ月以内に3回目の復習をするのがもっとも効率のいい勉強方法。y(勉強の成果)=a(教材・サービスの質)×b(集中力)×x2(勉強時間)+c(過去の蓄積)効率よく知識を吸収するには、身銭を切る(自己投資する)こと。身銭を切らない人は知識の吸収力はほぼゼロ。自己投資すれば、必ず数年後にリターンとして返ってくる。

 

早朝もしくは残業時間帯に1日たった30分でいいので勉強を続けてみてください。繰り返しになりますが、大切なことは、習慣化してほぼ毎日続けるということです。仮に1日30分勉強したとします。週5日を年間52週続けると、年間で130時間、1日1時間の勉強だと年間で260時間勉強することになります。年間130時間の勉強時間は、1日8時間の勉強を16日以上、年間260時間の勉強時間は、1カ月以上勉強し続けることに匹敵します。でも、元をたどれば1日にたった30分~1時間の勉強です。工夫すれば、業務時間での30分~1時間の勉強時間捻出は可能なはずです。

 

報道時代に、当時ワシントン・ポスト紙の日本支局長をされていたトム・リード氏の取材をしました。私はこの方の時間の使い方に、とても感銘を受けました。記者と私がリード氏のオフィスに到着すると、リード氏は私たちが到着する直前まで仕事をしていました。簡単なあいさつの後、記者が「インタビューを録音させてください」と言って、テープレコーダーの用意を始めました。録音の準備が完了するまで、ほんの10秒程度だったと思いますが、私がビックリしたのはこの時です。なんとリード氏は記者が準備をしている短い時間を惜しむように、再び机に目を落とし仕事をし続けたのです。10秒でも仕事を進めるために?普通なら、その間ただ待っているでしょう。5分どころか数秒も無駄にしたくない。時間の使い方の上手な人の習慣を垣間見た瞬間でした。

 

テレビを見ないと、1年間で約2カ月分の時間を捻出できる。会社には勉強のツールがすべて揃っている。30分~1時間早く出社して勉強しよう。喫茶店も勉強空間になる。片道45分の通勤時間を勉強に充てれば、年間400時間の勉強時間が捻出できる。移動時間帯(車・徒歩)には、ながら勉強をする。生活習慣を朝型にして、朝に勉強したほうが効率的。

 

「短時間勉強(30分)→休憩(15分)」のサイクルを1セットとして、2~3セット繰り返すのが基本。集中力がとぎれて勉強がイヤになる前に中断するのがコツ。長時間勉強を続けていて「集中力が落ちてきた」「飽きてきた」と感じ始めたら、即刻勉強を中止すること。長期間勉強を続けていて「最近は勉強する気にならない」「気分が乗らない」という時期がきたら、2?3日まったく勉強に手を付けないこと。計画や目標が明確な人は<振り子の原理>で自然とまた意欲が湧いててくる。

 

大切なことは、切羽詰まってからではなく、早め早めに勉強を始めることです。例えば、12月に資格試験があると仮定しましょう。普通の人は、3カ月前の9月頃にならないと勉強を始めません。しかし、この心構え自体が不合格まっしぐらです。それで準備不足で不合格になると、資格対策勉強をさらに続けることになります。ですから、早めに勉強を始めて、なおかつ1回で合格するほうが、トータルの対策勉強時間は少なくて済むのです。

 

短期間で結果を出すときは、せっぱ詰まってからではなく、早めに勉強を始めること。その期間は、対策勉強のみに集中した活動をすること。対策勉強と関係ない活動は極力省く。平日3時間以上、休日8時間以上の勉強が必要。長期計画型の場合、「1日の量としては少ないかな」くらいの勉強量に抑えて、これをほぼ毎日続けることがコツ。結果的には勉強の蓄積量が増える。勉強中は孤独なもの。孤独に耐えるには、勉強する理由や目的をきちんと設定すること。

 

日本ではアメリカのテレビドラマシリーズはDVDで提供されて おり、私は『フレンズ』をおすすめしています。

 

○リスニング&シーイング 
前著では、リスニング&シーイング(登録商標)を提案しました。 簡単に説明すると、英語の音を聞くだけのリスニング学習は、特に 初心者にとって難しい学習方法です。そして、これが挫折の大きな 原因になっています。ですから私は、テレビドラマを見ながら聞く リスニング&シーイングをしながらリスニング学習することを強く おすすめします。

 

DVDでは英語の字幕を表示することができます。この字幕を表示した状態で、ドラマを見ながらリスニング学習をするのです。そうすると、聞き取れないフレーズがあったとしても、字幕を見れば視覚的に聞き取れなかったフレーズのチェックができます。私がアメリカ留学中にリスニング力を向上できた要因の1つは、このリスニング&シーイングを徹底的に実践し続けたからです。○発音の習得自分で発音できない音は聞き取れない。これは本当なのです。アメリカに渡った時にテレビやニュースが半分程度しか理解できなかったことは先ほどお話しましました。実は、アメリカで私が発音のクラスを履修するきっかけになったのは、英作文の教授に馬鹿にされたことがきっかけです。授業中に指された際に答えたら、「お前の英語は何を言っているのかさっぱりわからない」と。日本語訛りの強い英語でしゃべっていたので、相手に通じなかったのです。このような苦い経験の後、発音のクラスを受講したらビックリしました。なぜなら、いままでうまく聞き取れなかったテレビ番組やニュースがガンガン聞き取れるではないですか?正しい英語の発音できるようになれば、その英語の音を聞き分けるのは非常に簡単になります。その証拠に、私の提供する英語発音コースでは、受講者が15分以内に日本人にとって紛らわしい音を聞き分けられるようになります。これは、リスニング力が上達したからではなく、正しい発音ができるようになったからです。単語レベルで音の聞き分けができるようになれば、文脈で間違えるようなことはありません。例えば、選挙の話をしている時に、voteと言えば投票や投票権のことしかありません。選挙の話で、voteと混同しやすいboat(小舟)の話はしません。ですから、リスニングが苦手な英語学習者がしなければならないのは、さらにリスニングを学習することではなく、発音の勉強なのです。

 

リーディング編
英文リーディングに求められるスキルが、ここ10年で大きく変わったのをご存じですか?しかし、これを認識している人はまだ少ないようです。リーディングに求められるスキルが変われば、勉強の質もそれに応じて変更しなければなりません。21世紀の英文リーディングで求められるスキルとは?それは、平易な英文を素早く読解するスキルです。つまり「やさしい文章を素早く」です。ところが、いまだに多くの英語学習者が、大学受験英語で求められるようなリーディングスキルしか身に付けていません。それは、難しい文章を時間をかけて読解するスキルです。つまり「難しい文章をゆっくり」です。一部の例外を除けば、大衆が読む文章はやさしく書かれています。理由は簡単です。難しく書けば、読解できる人が限られるからです。そして、インターネットの普及が大きく影響して、アクセスできる英文の量が飛躍的に増えました。このような環境で求められるリーディングスキルは、大量の平易な英文の中から素早く自分に必要な文章を見つけ出し、重要な部分だけを精読するスキルです。難解な文章を読解・翻訳させる大学受験英語が、いかにピントが外れていることか?このような速読英文リーディングを身に付けるには、実際に英文を読んで向上させるしか方法はありません。ですから、私のクラスでは2時間ひたすら英字新聞を読ませています。工夫のない勉強法と思われがちですが、その効果はてきめんです。読み始めの頃は辞書を引きながらでも、ほとんど英字新聞の内容を把握できなかった受講者が、3カ月も経つと見違えるほどスラスラ読んでいます。小説でも英字新聞でも構いません。ご自身の興味がある分野や仕事関係の分野の英文を毎日30分程度は読むように心がけてください。これを続ければ、半年から1年もすればスラスラ読めるようになります。その際、心がけることは、とにかく早く読むようにすることです。逆に言うと、あまり重要ではない箇所は自信をもって読み飛ばすことができるようになるまで、リーディングスキルを上達させる必要があります。

 

英語(英会話)がなかなか習得できないのは、必要な勉強の質がずれているから。ネイティブは、試験に出るような、小難しい表現や回りくどい言い方、難しい単語はほとんど使わない。英会話学校に通っても英会話がなかなか上達しないのは、勉強量が圧倒的に少ないから。英会話の上達には、ネイティブが多用するフレーズを丸暗記することがおすすめ。リスニングの上達には、基本フレーズの暗記、リスニング&シーイング、正しい発音の習得、音の調整が必要。リーディングの上達には、英文を毎日30分程度、素早く読むことを続けるといい。英作文の上達には、実際に英文を書いて指導者に添削してもらうしかない。英語をモノにするための目標とすべき年間英語勉強量は1000時間。最低でも750時間は必要。

 

多くの人がビッシリと勉強スケジュールを詰めて、そのスケジュールどおりに勉強が進まないと、自己嫌悪に陥ってしまいます。自己嫌悪に陥ると、勉強の活動自体をしばらく中断してしまう傾向があります。何度も強調していますが、毎日少しずつでいいですから、何年という長い期間で勉強を続けることがとても大切です。ですから、些細なことで「私は勉強ができない人間だ?」と勘違いしないように、あなたに優しいスケジュールにします。達成不可能な目標は存在しません。目標の設定に無理があっただけです。つまり、実現不可能な目標を立てたのが原因であって、あなたの能力が低かったわけでも、強い意志がなかったわけでもありません。例えば、「1週間で本を1冊読む」という目標が達成できなければ、「1カ月で本を1冊読む」に変更すればいいわけです。

 

しばらくして、「勉強スケジュールを緩める」作戦に変更しました。今度は1週間に2日程度勉強をしなくても余裕のある勉強スケジュールにしていました。あらかじめ勉強を休む日を決めておいても、調子がよければそのまま勉強を進めました。ですから、通常はこの中期目標のペースよりも勉強が早いペースで進むのです。そうすると、とても気分のいい状態で、長期間勉強が続けられることが分かりました。同じ勉強を続けるのでも、気分のいい状態で続けるのと、自己嫌悪を感じながら続けるのでは、心理的な負担が全然違います。ですから、自分の勉強の進み具合に対する期待値を下げて、実際にはその予定よりも少し早いペースで勉強を進められる程度の中期目標設定にするのがコツです。

 

目標達成できない最大の理由は? 
人それぞれ違う目標や夢を達成するために勉強をしたり、自分のスキルを磨いたりしています。例えば、資格などの試験を受ける場合を例にすると、心構えとして「もう受験しても大丈夫」と思ってから受験してはいけません。こんなふうに考えると、合格や目標点を取るまでに予想以上の年月がかかってしまいます。逆に、例えば2008年の5月の受験日をあらかじめ決めておいて、それに向かって一気に勉強することが大切です。つまり、先にゴールを決めるのです?「タラ、レバ」の発想(「~したら、?すれば」の発想)ではなく、先にゴールを決めて、「それを達成するには何をしたらいいのか」、こう考えてください。多くの方が、「タラ、レバ」の発想で考えるから、5年経っても10年経っても、ご自身の夢や目標が実現できない場合が多いのです。時間がかかっても夢や目標を実現できればいいのですが、多くの方がご自身の夢や目標を実現せずに一生を終えてしまっています。もう一度強調します。期日を含めて明確に、あなたが実現したいことを先に決めてください。多くの人が目標を達成できないのは、決断しないことが最大の原因です。あなたも、決心が付かずに決断を先延ばししていることはありませんか?これは、いわゆる保留(pending)の状態で、後に、不本意な結果に終わるパターンになるのは、決断できなかったことが大きな理由です。あなたの過去を思い出してください。したいことができなかった、欲しい物や人物(恋人や配偶者)が手に入らなかったのは、中途半端で決断しなかったことが原因ではありませんか?逆に言うと、自分が決断さえすれば、目標や願望の半分はもう手に入ったのと同じなのです。

 

ある程度は覚悟して勉強を始めてください。というのは、比較的短期間に何かを実現するためには、一点に時間や労力を集中することが絶対不可欠だからです。厳しい言い方ですが、それがイヤなら目標達成はあきらめるしかありません。

 

夢を実現させるには、まず目標を紙に書き出し、視覚的にチェックすること。「最終目標期日を設定―→長期目標を設定―→中期目標を設定―→1日目標を設定」というように目標を徐々に細分化していくと達成しやすい。多くの人が目標を達成できない最大の原因は、「決断しないこと」にある。期日も含めて明確な「実現したい夢や目標」を先に決めよう。手帳に目標を書いて持ち歩くと、目標の実現スピードが加速する。目標を毎日読み返せば無意識が変わる。無意識が変われば行動が変わる。行動が変われば結果が変わる。

 

外での勉強に役立つツールとは?
○耳栓
「ピップイヤーホリデイ」というオレンジ色の耳栓がおすすめです。「イヤーウィスパー」という黄色の耳栓よりも遮音効果が高く、大きな薬局に行けば必ず売っています。今まで耳栓を使ったことのない方は、ぜひ試してください。電車の騒音が数分の1になり、非常に静かな状態で集中して勉強することができます。騒がしい喫茶店でも、耳栓の効果がよくわかります。さらに、騒音は知らないうちに勉強の妨げや心理的ストレスの原因になっているので、なるべく騒音をカットするようにします。
○A4のクリップボード
私は無印良品の「強化スチロール樹脂クリップボード」を愛用しています。膝の上に置いた参考書やノートなどをメモしようとしても、書く面が平らでないとうまく書けません。このクリップボードをヒザの上に置くと、あなたのヒザが簡易移動机に早変わりします。メモしたい時に、うまくメモできないと勉強の生産性が落ちるので、カバンの中にいつも入れておきます。膝の上で何かを書くために固いアタッシュケースを持つビジネスパーソンがいますが、わざわざ重たいアタッシュケースを持ち歩く必要はありません。膝の上にこのクリップボードを置けば、あなたの書斎に早変わりします。

 

おすすめの筆記用具とは?
○ボールペン
自宅の書斎で利用しているのは、パイロットのデスク用「ドクターグリップ(525円)」のみ。このペンを黒、青、赤と揃えています。グリップが大きいため、手が大きいな私にも握りやすいです。私が好きなのは、購入時に付いてくる0.7ミリの太さのインクではなく、1.0ミリの太さのインクです。こちらのほうが滑らかで断然書きやすく、アメリカ留学時には、替えのレフィルインクを何本も買っていきました。携帯用としては、私は2色のボールペンとシャープペンが一体になったペンを愛用しています。複合筆記具とも呼ぶようですが、ボールペンの赤、黒、そしてシャープペンシルが一体型になったペンです。私が愛用しているのは、ゼブラの「エアーフィット2+S」です。大きな文具店で手に入ります。複合筆記具ですが、グリップのところにラバーが付いており、書きやすさも追求しているので気に入っています。黒インクでメモをし、赤インクで読書中の本の重要な箇所に印をつけ、シャープペンシルを使ってスケジュール帳に書き込みなどをします(書き直しが必要なため)。この手のペンが見つからない場合は、1色のボールペンとシャープペンシルが一体になったペンで十分です。私の愛用品はパイロットの「ワンプラスワンドクターグリップ」です。先ほどのドクターグリップと同じようにグリップが握りやすく、かつ軽いのが気に入っています。通常この種のペンの場合、黒インクとシャープペンシルの組み合わせですが、私はその黒インクを青インクと入れ替えます。インクだけなら70円程度です。そして青インクで、メモを取ったり本の重要な部分に印をつけたりするのです。黒インクだと本に印を付けても目立たないとで見つけづらいのです。かといって、赤インクだと、通常のメモ書きには不都合です。でも、青インクなら、メモも書きにも十分使えますし、本の重要な箇所に印を付ければ、色違いなのですぐに重要な部分が見つかるというわけです。

 

その気になれば、いつでも勉強ができます。勉強をする・しない、継続する・しないを決めるのは、すべてあなた次第です。ハードが充実した環境では、本人の「やる気」というソフトの要素に、勉強の成果がかかっています。