最高逆日歩の回避法

上記の表中のベルパーク(9441)を例に取って、説明します。

ベルパークの前日の信用売り残高は、「+68株」で、信用売り超しになっていません。そこで、この株を
クロスしても大丈夫と判断するのは、危険です。

最終売買日の前場の寄り付きで、315株の出来高が、後場の寄り付きで、111株の出来高が発生して
います。これらは、ほぼすべてが、クロスによるものと考えていいものです。

よって、私の算定式では、+68-315-111=-358ということで、最終日には、358株の信用売り
超過となると予想しています。(結果は、308株の売り超しでした。)

当時のベルパークの発行済株式数の0.3%は、190株ですので、売り超しの株数が、190株以内で
あれば、最高逆日歩を喰らう確率は低いということですが、算定式で予測した売り超し株数は、358株
ですので、「クロスをしてはいけない」と教えてくれます。

そして・・・・・結果は、最高逆日歩の400円X7日=2800円でした。確か、この時は、株主優待は、
クオカード1000円でしたので、クオカード1000円をいただくのに、2800円の逆日歩を支払った計算に
なります。

前日の信用売り残が、プラスでも、当日に大きくマイナスになって、最高逆日歩になるケースです。


難しいのは、当日にいくらの信用売り残が発生するか?という点です。引け後に、結果が、発表されるのは、
午後9時頃ですから、それまでは、わからない数字です。そこで、私の場合には、前場後場の寄り付きの
出来高をすべて、信用売りとする方式を採用していますが、結果を見ると、それ程、大きく違っていることは、
稀なので、そうしています。

その数値を、「予想信用残」として、「予測許容残」と比較して、「予測許容残」<「予想信用残」であれば、
「最高逆日歩は、発生しない」と予測しているのです。

しかし、上記のように、いつもそうなるということでは、ありませんので、ご参考まで程度として、ご参照して
いただければ幸いです。


私の予想法は、「信用売り残が、発行済み株式数の、0.3%以内であれば、最高逆日歩が発生しない」
という原則を基本としています。それに、過去の結果を見て、多少調整して、「予測許容残」を出しています。
そして、

「予測許容残」 < 「前日信用残」-「前場寄り付き出来高」-「後場寄り付き出来高

となれば、「青信号」を出しています。