ラルフ・ビンスの実験

 おみくじの箱に当たりが6本、はずれが4本入っている。
 当たりが出れば掛け金は2倍、はずれが出たら掛け金は没収。
 元手は1万円で、100回おみくじを引ける。
 1回ごとの掛け金は、ゲーム参加者が毎回自由に決めることができる。
 100回引いた後の手持ち金額が最も多かった人が勝者。
 当たりが出る確率は60%、期待値は正。繰り返すほど儲かるゲーム。しかし、
実際にゲームに参加した40人のうち、38人(95%)が損失や破産。
 1回あたりの掛け金の額を間違えると、損失で終わってしまうという教訓。
 「最新の手持ち資金残高の20%を掛ける」という5分割ルールなら、たとえ初
回から4連敗を喫したとしても、最終的に総資金を7倍以上に殖やせる。