プチ断食まとめ

 

  1. 評価
    1. 東京工業大学大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞している。
  2. 方法
    1. 週に一度、最低16時間何も食べない空腹の時間を設ける。
  3. 効果
    1. 「内臓を休める」「脂肪を減らす」「血液の状態を改善する」ことに加え、オートファジーによる細胞の生まれ変わり効果を享受することができる
      1. 内臓を休める
        1. プチ断食を行い、まとまった「空腹の時間」を作ると、まず、内臓の働きがよくなります。休憩をとった内臓は、疲れがリセットされて、しっかり働いてくれるようになる。
          その結果、下痢や便秘、アレルギーや体調不良なども改善される。週に1日でも、まとまった「空腹の時間」を作れば、内臓は十分に休む。
        2. 断食が体重や体脂肪の減少につながること、そして、糖尿病、悪性腫瘍(がん)、心血管疾患(心筋梗塞狭心症など)、神経変性疾患アルツハイマー認知症パーキンソン病など)などの予防に効果がある。
      2. 「脂肪を減らす」
        1. 脂肪が分解されると、血液中の脂質が減り、圧迫されていた血管が解放される。
        2. 「空腹の時間」のあいだ、体は、外部から糖質を補給できません。そこで、まず肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用して、エネルギーを作りだす。
        3. 「空腹の時間」が10時間ほど続くと、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが尽き、体は脂肪を分解して、エネルギー源に変えようとします。つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていく。
      3. 「血液の状態を改善する」
        1. 「空腹の時間」が12~24時間になると、血液中の糖質も20%程度減る。
        2. プチ断食で「空腹の時間」を作り、内蔵を休ませると、血液や血管の状態が改善されて血流が良くなる。高血圧や血行不良にともなう体調不良も軽減される。
          がん、糖尿病、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患といった生活習慣病のリスクを、かなり減らすことができる
      4. オートファジーについて
        1. プチ断食が体にもたらす最大のメリットは、なんといっても「オートファジー」の仕組みを発動させること。
        2. オートファジーとは、細胞内の古くなったタンパク質が除去され、新しいものに作り変えられるという仕組み。
        3. オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病アルツハイマー認知症感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果がある。
        4. オートファジーがもたらしてくれる恩恵は計り知れません。細胞が生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になる。
        5. オートファジーによって、ミトコンドリアも新たに生まれ変わりる。

          古くなったミトコンドリアは、大量の活性酸素を発生させるが、オートファジーによって細胞が新しく生まれ変わることで、活性酸素の量が減り、体へのダメージを軽減できる。
        6. プチ断食によって一時的に栄養が足りなくなると、活性酸素を除去する酵素が増え、活性酸素の量が減るともいわれている。つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を、予防することができる。