ラジオを聴き続けると、 脳が成長することを 世界で初めて実証。

実験概要18-23歳の男女各4名、計8名の大学生に、1ヶ月間毎日2時間以上ラジオを聴取してもらい、1ヶ月のラジオ聴取前後に撮影したMRI脳画像を比較分析。

 

結果1

「イメージを記憶する力」が強化

8名全員が、イメージ記憶を司る右記憶系脳番地が成長。
活性エリアは最大で2.4倍に拡大。

 

結果2

「聴く力」が強化

8名中4名が、聴く力を司る聴覚系脳番地が成長。
活性エリアは最大で2倍に拡大。

 

イメージ記憶を司る右脳の記憶系脳番地が活性化した理由

イメージ記憶は、「見ること」と関係する働きですが、直接的な視覚の入力がなくても、脳の中にイメージとして視覚情報が構築され、刺激が与えられます。音声情報だけのラジオを聴き続けることにより、言葉を想像力で補完する脳の働きが強化されることで、未発達の人が多い右脳の記憶系脳番地が活性化した、と考えられます。

 

「聴く力」の向上は、子どもの学習力アップや脳の老化予防に有効

学ぶためには「聴く力」を向上させることが重要です。学校の授業では、情報は主に音声で伝えられます。言葉を耳で聴いて理解できなければ学習にも支障が出てしまいます。「聴くこと」への注意力を高め、脳の聴く力を高めるツールとして、ラジオの継続的な聴取が有効です。

また、脳の成長は小さい頃のほうが大きいため、早ければ早いほど効果が高く、4,5歳くらいまでに始めるのが理想的です。
「見ること」と「聴くこと」を上手に結びつけながら学びに取り入れることで学力の形成に繋がります。

加えて、大事なことは聴き続けること。聴きはじめる年齢によらず、聴き続けることで継続的に脳を成長させていくことができます。

高齢者では聴覚の衰えが脳の「聴く力」の衰えを引き起こし、認知症の進行につながることが指摘されています。
諦めずにラジオをコツコツ聴き続けることで、脳の継続的に成長を促しましょう。