内村航平に再び湧き上がる“体操”への思い。東京五輪を終えた今の胸中

「完全燃焼はできなかったんですけど、目標としていた舞台には立つことができたというのはあります」と内村はサポート企業に報告した。

 

鉄棒のみで出場した4度目の五輪

4度目の出場となった東京オリンピックを改めて振り返ってもらうと、内村は「一番思い入れが強かったのに、一番思い出がない大会になってしまった」と悔やんだ。

 

鉄棒一本に絞って東京オリンピックに出場した内村は、この舞台のために習得したH難度の大技「ブレットシュナイダー」を成功させるが、誰もが予期せぬ落下で予選落ちとなった。

 

「夢かと思いました。最後に落下して、マットの上に寝ちゃったじゃないですか?天井が見えたときに夢だと思いました。『あ、これは夢だ』と思ったんですけど、起き上がった時に夢じゃなかったんで、『終わったな』と思いましたね。一瞬で…。初めて努力が裏切られたっていう感じがあったんですよ」

 

失意の中、演技直後のインタビューで内村は、「“体操するのはもういいのかな”って思っちゃったりしました」と語った。

 

10月世界選手権で再び世界一へ

東京オリンピックも終わり、今「体操」への思いを内村に聞くと「今はそんなことないですね。逆に(体操が)面白いと思えている。全然、僕のシナリオ通りではなかったけど。『人生ってそんなもんでしょ』って感じはしましたね。内村航平の人生を学ばせてもらっている感じはします。この後も試合が続くし、まだやれるチャンスを頂いてる」と意欲を見せた。

 

次なる大きなターゲットは10月にある世界選手権。生まれ故郷の北九州で行われる。

「予選に通って決勝でやりたかったことを追求するしかないので、やっていくしかない」と立ち上がった内村。再び、日本代表として世界一の演技を目指す。